2024年4月13日土曜日

娘がお人よし過ぎた件 - 119.8kg

 先日、営業電話で遊んだ話を書きました。

営業電話に引っ掛からない様、注意を促すつもりで書いたのですが、娘が営業電話を掛けて来た女性に対し、

「文句の電話を掛けて来た気持ちが分かる気がする」

と何か同情をしています。人が良過ぎて、ちょっと心配になってしまいました。

全部が全部とは言いませんが、わざわざ電話を掛けて来て何としてでも店に連れ出そうとする相手の意図は何かを考えなければなりません。良い商品を薦めたいと思っているのではなく、通常の営業では得られない、高い利益を得ようとして頑張って引き込もうとしてるのです。つまり営業を掛けてくる相手は、自分の事をカモにして多額の金を巻き上げようという悪意を持って接して来ている事を認識する必要があります。百歩引いて、電話を掛けて来た本人は悪どい商売をしておらず、単なる電話を掛けるバイトだったとしても、電話でOKをした人が金を搾り取られるだろう事を少なからず気付いている筈です。悪徳商法の共犯なんです。

娘も18歳で成人。変な契約を結んでしまうと、親権で無効にする事が出来ません。悪意を持って近付き、金を毟り取って行こうとする人がいる事に対して警戒心を持って欲しいなと思います。

ただ、かくいう私もお人好しだった時代があります。

高校1年生の時、校内にk君、H君という不良がいました。地域の暴走族内で、それなりの地位を確保していたそうです。彼らは校内で

「100円貸してくれる?」

といってお金を借り、そのまま返さない「カツアゲ」をしていました。カツと言ってもトンカツを揚げる訳ではありません。カツはカツでも恐喝のカツです。脅かして金を奪い取って行くのです。

そしてそのカツアゲをしにK君が私の所に来たのです。

「100円貸してくれる?」

この当時、私はカツアゲという物を知らず、この人は100円のお金に困っている可哀そうな人なんだと思い

「100円も持っていないの?大変だね。500円あるから、これ上げるよ。返さなくて良いからね。頑張ってね。」

と同情しながら要求額の5倍の金額を上げたのです。

その後、あれはいわゆるカツアゲというやつだったのかと学んだのですが、まあ上げた500円だったので気にも留めていませんでした。

そして今度はH君の方が私にカツアゲをしようと迫って来た事があったのですが、一緒にいたK君が制止しました。あいつからは取るなという感じで。私からは心情的に取れないと思ったんでしょうね。なかなか仁義にあつい人だった様です。

しばらくすると、HRの際に担任の先生が、校内でカツアゲをしているという話があるが被害に遭った人は名乗り出てくれとアンケートを取りました。どう回答するか迷ったのですが、私の場合、当初、カツアゲの目的で近付いて来たとは思うのですが、私は「あげるよ」といったので、贈与になるのかなと思い被害の申告はしませんでした。

その後、2人は退学となった様で、1年生の2学期には学校から姿を消していました。聞く所によると、本職のヤクザになったとの話もありましたが、実際どうなったかは分かりません。

とまあ、高校時代は私もこの様にお人好しだったので、この親にしてこの子ありで、娘の事をお人好しだと言うのもどうかなという気もしますが。(^^;

ちなみに社会人になってから、この高校時代の体験を会社でしたことがあります。高校時代は朝鮮学校の生徒とやりあったという人からは、

「それはあり得ないよ。そんな相手に一度金を渡したら、良いカモにされて金をせびられ続けるよ」

と言われ、信じて貰えませんでした。私自信は、これで上手く行ったという成功体験があるので、そんな事を言われてもなと思ったりするのですが、その分のオフセットを外すと、確かに普通ではあり得ない事だと考えるのが普通でしょう。一度詐欺に引っ掛かると、カモリストに掲載されて、次々と詐欺がやって来るという話もありますからね。

私の高校1年の奇跡的な出来事は、あくまでも奇跡的な確率でしか起こらない事なので、その様な幸運は起こらないと考え、自分をカモにしようとする相手に対して同情などせずに、自分の生命、財産を守る様にするのが賢明だなと思います。

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