長期的に糖質制限を続けた事で体に悪影響を及ぼしたに違いない
として糖質制限叩きの様な状況が発生しています。
週刊文春 2016年3月3日号 |
確かに糖質制限を長期的に続けても大丈夫だという論拠を示せとなると、現時点では十分な証拠までは無いというのが、糖質制限の現状の様です。
しかし、これに対して決定的な反論を行ったのが、週刊文春 2016.3.3号 p.146~147 の記事です。どこが決定的かというと、
桐山さんは糖質制限食を続けていなかった
からです。そもそも糖質制限食を続けていなかったので、
桐山さんの死と長期的な糖質制限に何ら因果関係はない
と言い切れる事になります。
証言をしたのは、桐山さんと一緒に暮らしていた文芸評論家の吉村裕美さん。
この記事によると、6年前、桐山さんはHbA1cが9.4% で、いつ合併症を起こしてもおかしくない重度の糖尿病と診断され、さらに高血圧、狭心症、心筋梗塞の危険ありの「死の四重奏」と言われたそうです。それから糖質制限を始め、血糖値が劇的に改善、体重は3ヶ月で20kg近く落ち、半年後には仕事に復帰できるまでに回復。ここまでの経緯については、桐山さんの著書「おやじダイエット部の奇跡」に書かれておりベストセラーになりました。
しかし、桐山さんのその後の食事は、
朝食: 果物や野菜をジュースにしたもの。(果物は糖質多し)
昼食: サラダなどの野菜や玉子料理。たまにパスタやうどん゜。(パスタやうどんは糖質のかたまり)
夕食: ごく普通の食事。ご飯は玄米。(玄米だって糖質)
会食や出張では、相手の人と同じ食事
との事で、日によってプチ糖質制限をしていたといった感じでしょうか。病状が落ち着いたあたりから糖質量を意識しながら普通の食事に戻し、毎月血液検査を受け、問題が出ないので「良し」としていたのではないかと推察します。
亡くなる前日に食べたものが、キムチ、チャプチェ(春雨の主原料は澱粉)、パジョン(原料の上新粉は、うるち米の粉)とこれまた低糖質ダイエットでは×なメニューが並びます。
ということで、今回の件から低糖質ダイエットは危険だから止めようと考えるのは妥当ではないですね。
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