よく使うスーパータイヨー。そこのお弁当の人気商品の一つが「ロースカツ重」。298円で結構、ボリュームがあります。弁当箱型の容器に入っているので「重」な訳ですが、ご飯の上にキャベツが敷かれ、その上にカツを乗せ、ソースを掛けた弁当は同じ容器に入っているのに「ソースカツ丼」と表記され、「丼」扱いです。
同じ容器に入っていながら、「重」と「丼」となっている、この違いはどこにあるのだろうと思っていたところ、ホームページにお問い合わせフォームがある事に気付きました。そこでこの違いはどうして生じたのか問い合わせてみました。念のため、「重」に統一すべきだといったクレームを付けるつもりは無い事を明記しました。すると2日で下記の返信が来ました。
当店をご利用くださいまして誠にありがとうございます。
お問い合わせ頂きました、ロースカツ重及びソースカツ丼についてのご意見につきましてのご返答をさせていただきます。
このたびは大変貴重なご意見を頂きありがとうございます
ソースカツ丼におきましてはお客様のご指摘どうり本来どんぶりではない為、「ソースカツ重」との表記となります。
現在の「ソースカツ丼」のネーミングにおきましては、
➀市場における「ソースカツ丼」の名称が一般的である
②「ソースカツ重」と「ロースカツ重」が似通っている
との要因から「ソースカツ丼」の商品名を使わせていただいております
このたびはお重及びどんぶりに関する貴重なご意見を賜り、ありがとうございました。
株式会社タイヨー 惣菜部
まず、この様などうでも良い質問に誠実に御回答いただいた、スーパータイヨー、並びにご担当者に感謝の意を表させていただきます。私が担当者なら
「こんな下らない事、いちいち聞いて来るんじゃねーよ!」
と思いながら回答してしまいそうになる様な、どうでも良い質問です。(^^;
この回答のポイントは
- 「重」と「丼」を意味があって使い分けている
- 成田店からではなく、おそらく本社の総菜部が回答している
という所かと思います。
まず、1.ですが、かなり苦しい理由付けと感じます。語尾の「丼」と「重」で商品の区別をしているとするには無理があります。容器の形状が違っているならまだしも、同じ弁当箱型の容器で「重」なら卵とじ版、「丼」ならソース版を思い浮かべる事が出来る人が居るでしょうか。タイヨーにはヒレカツ丼がありませんが、仮にあったとした場合を想定すると、私なら
- 卵とじロース版 → カツ丼
- ソース版 → ソースカツ丼
- ヒレカツ版 → ヒレカツ丼
と呼んで区別します。先頭で区別が付いた方が分かりやすいので。
推察するに、当初は「ロースカツ丼」と呼んでいたのが、社内または社外から「これは容器が弁当箱型の容器なのでカツ重ではないか」という声が上がり、ロースカツ丼だけがカツ重に変わり、ソースカツ丼は忘れられて名前が変わらなかったパターンなのではと予想しているのですが、どうなのでしょう。
疑問は残るのですが、決めた当時の担当者がまだ社にいるかも不明ですしねこれ以上質問するのは止める事にします。
次に2についてです。フォームに店舗を入力する欄があったので「成田店」と指定したのですが、回答には「成田店」の記載はありませんでした。そこから本社の惣菜部が回答してくれたのだろうと想像しています。
この対応は以前、牡蠣ちゃんぽんについてリンガーハットに問い合わせをした時と対象的です。
リンガーハットの場合は、本社で受けた問い合わせを、当該店舗の店長に丸投げして、それを回答として送って来ました。リンガーハットはフランチャイズ店を抱えているという点を考慮しても、本社の宣伝戦略に関わる部分について店舗丸投げは違うだろうと考えています。その点、スーパータイヨーは本社で責任を持って対応するあたり、素晴らしいなと思いました。
今回の件で思うのは顧客対応の重要性です。問い合わせへの返答で顧客に与える企業の印象が変わってしまいます。自分で商売を始める時は気を付けたいと思います。