以前にも書きましたが、私は学生時代、占い研究会というサークルに所属していました。占い研は他大学の占い系サークルとも交流があり、その相手の一つが吉祥寺にある成蹊大学の西洋占術研究会でした。お互いの学園祭にメンバーが挨拶に出向き相互交流を深める関係でした。
成蹊大から私の学校に来たKさんは結構キャラの濃い方で、男なのですが着ている服や立ち振る舞いがとても女性的。趣味が編み物で、自分で作った手編みのセーターを着用。「毛糸だま」という編み物雑誌に作品が掲載されたことがあるという程の名手でした。またタロット占いもプロ級です。私と同じ学科の占い研メンバーに
「先日、下宿先に泥棒が入り、ラジカセが盗まれました。これは出て来ますか?」
とそれ本当かよ?というお題を出し、しばらく読みあぐねて悩んでいる姿を見て
「これは出て来ません」
と断言。展開したカードの意味を綺麗にストーリーに纏め上げ、カードはこうやって読むのかと勉強させて貰った事を今でも覚えています。
成蹊大のそんな凄い人を見て、私も御挨拶に伺いたいなと思い、在学中は何度か成蹊大の学園際に訪問させて頂きました。その際、何人かお客さんを占ったのですが、その中の一人に今でも記憶に残っている人がいます。
彼女はVAXPOPというバンドのリーダーと交際していて、二人の関係は上手く行っているのですが、バンドは、なかなかデビュー出来ず、またメンバー間もギクシャクしていて、どんなもんだろうか、といった問いでした。この時の占いの結果はハッキリとは覚えていないのですが、VAXPOPがデビューしたら応援するよと約束してお別れしました。1986年の出来事です。
その数年後、テレビでVAXPOPというバンドがメジャーデビューした事を知り、約束を果たさねばと、いつも出入りしていたローカルのBBSに宣伝をしておきましたが、閲覧者数が少なく売上に貢献する層はいなかったので、私がCDを買ってあげるのが正解だった気がします。笑
ちなみにVAXPOPに関するwikipediaの記述は下記です。
これを見ると、
「1980年にヴォーカルの小栗昌彦らを中心に結成し、メンバーチェンジを経て1989年にNECアベニューからシングル「激しい雨」でメジャーデビューを果たす。」
とあり、時期的にもバンド内が上手く行っていなかった事もしっかりと整合性が取れています。彼女と会ったのはあの時だけなので、彼女が言っていたVAXPOPが、このVAXPOPなのかどうか答えが出る事はありませんが、なかなか印象的で面白い出会いだったなと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿