2023年9月25日月曜日

新NISA - 121.8kg

近所にあるスーパータイヨーのカツ重。これで税別298円は安いのでよく買います。かなりの人気メニューでお昼時前だと、棚に並ぶとあっという間に売れてしまう事が多いです。


 カツ丼と思っていたのですが、ラベルをよく見ると「カツ」。どんぶりで無く弁当箱タイプに入れてあるので、確かに「カツ重」が正しいです。しかしこの玉子でとじているタイプは「カツ重」となっていますが、ソースが掛かっているタイプは同じ容器に入っているのに「ソースカツ」になっています。なぜ片方は「重」でもう一方は「丼」なのか。謎です。

NISAが変わる

今回は来年1月1日から始まる新NISAについて取り上げてみます。

★NISAとは

NISAは、Nippon Individual Saving Account の略で日本の少額投資非課税制度の略です。簡単に言うと、利益に税金が掛からない口座です。通常、株の譲渡益や配当には20.315%の税金が掛かります。10万円儲けたら2万円以上、100万円儲けた20万円以上以上が税金で持っていかれてしまうのです。しかしNISA口座内で発生した譲渡益、配当は非課税扱いとなり税金が掛かりません。これを上手に活用する事で効率の良い投資が出来る事になります。ただNISAが有効に機能するのは儲かった場合であって、損した場合には何の役にも立ちませんので、その点はお忘れなく。

★NISAの種類

現在のNISAには、子供用の「ジュニアNISA」を除くと、「一般NISA」と、「つみたてNISA」の2つがあり、どちらかを選んで利用します。両者を比較すると、

  • 一般NISAは株式、投資信託を買う事が出来ます。年120万円の枠で非課税期間が5年です。優待株投資、高配当株投資といったインカムゲイン狙いの投資、この会社は5年以内に成長して株価が大きく上がるだろうと思う会社に投資するキャピタルゲイン狙いの投資などをする場合はこちらを選択する事になります。
  • つみたてNISAは投資信託だけしか買う事が出来ません。年40万円の枠で非課税期間が20年です。年間利用枠が小さいものの非課税期間が長いため、毎月定額で投資信託を買い、ほったらかして長期保有するドルコスト法での投資を想定して設計したものと言えます。

★比較的安全度が高い、つみたてNISAの投資信託

つみたてNISAで買える投資信託は、長期的な運用に耐えられる様、金融庁が基準を定め、それを満たしたものしたものしか買えないので、比較的安全度の高い商品がラインナップされています。信託報酬が高く、株価が上がっても投信の運営側しか儲からない、いわゆる「ぼったくり投信」を引く可能性は低くなっていると言えます。eMAXIS slimとか、指数連動型で信託報酬等の手数料が安い商品で運用するのが基本です。

★新NISAはどこが変わるか

このNISAが来年1月1日から新制度に移行します。新制度変更点のポイントは金融庁のHPにあるものを見ると、

  1. 非課税保有期間の無期限化
  2. 口座開設期間の恒久化
  3. つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能
  4. 年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能。)
  5. 非課税保有限度額は、全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能。)
という点です。非課税保有期間が無期限化され、一般NISAとつみたてNISAが統合され、年間投資枠も120万円から240万円に拡大されました。この枠の拡大は結構大きなと思います。

★老後に非課税保有限度額1200万円の持つ意味

成長投資枠の上限1200万円という金額について考えてみます。仮にこの枠を使い切って配当利回り3.5%の株を買ったとします。すると
  • 年間配当金 42万円/年
  • 節税できる額 8.5万円/年
  • 月平均配当額 3.8万円/月
といった感じになります。これだけで生活するのは無理ですが、生活に余裕が生まれ、高齢になって年金を受け取る様になった時、大きな生活の支えになるのではないでしょうか。また会社が順調に成長してくれれば、増配も期待できます。もし株を買った会社が駄目になった場合でも銘柄の入れ替えをして枠の再利用が出来るのでその点でも安心です。
国民年金加入者が受け取れる、老齢基礎年金満額が66,250円/月。これに3.8万円の配当が加われば月10万を超え、何とか生活出来るラインに近付きます。加入しているのが厚生年金であれば、さらに受給額が増えます。現役の内は配当を再投資に回してNISAではない特定口座で運用すれば更に受け取り配当金は増え、安定した老後を送れそうです。
年金は雑所得として所得税、住民税税が掛かりますが、NISAの配当は源泉分離課税にしておけば税金が掛からないのもうれしい所です。住民税に影響を与えない事は、国民健康保険料への跳ね返りが無いもの地味に良いですし、低所得者として各種の補助金を受け取れる可能性を高めてくれます。
そこまで貯めるのが大変なんだよという声が聞こえて来そうですが、満額でなくても、積み上げた分には、その分に相当する見返りがあり、決して損ではありません。まずはNISA満額投資を目指して少しずつでも投資を始めるのが安定した老後への近道ではないかと考えています。

★NISA口座を開設するなら手数料の安い証券会社で

ではどこの金融機関でNISA口座を開くかですが、銀行等、証券会社以外での開設はお勧めできません。つみたてNISAだけなら銀行という選択肢もあったでしょうが、あえて現物株投資が出来ない金融機関にNISA口座を作るのは明らかに損です。
新NISAで銀行が取り扱うNISAは完全に詰んだなと思い、どういった方法で集客するのだろうと調べて見ると、成長投資枠で、つみたて投資枠では買えない投資信託を買えますよとお勧めしていました。しかし積立投資枠用に入らない投資信託は、信託報酬が高かったり、リスクが高かったりするもが入り込んでいて、そんなものを買うのであれば優良高配当株を買った方が絶対良いと考えています。
ではNISA口座を開設する証券会社はどこが良いかと言えば、10月から手数料が完全無料になるSBI証券、楽天証券を選んでおくのが正解かなと思います。

★新NISAを有効に活用して効率の良い資産形成を

投資はリスクを伴うので、無理には投資をしろとは薦めません。ただこれからの時代、老後を年金だけで生活することは、ますます困難になっていくと考えています。老後の家計で一番重要な事は、働かないで得られる収入が生活コストを下回らない事です。年金だけでは生活費が賄えなくても、配当収入があれば、その分、収支均衡に近付ける事が出来ます。支出超過の家計になると、生活のために一生働き続ける事が必要となってしまいますが、高齢になって体が動かなくなっても生活費を稼ぐために働き続ける事は、とても辛い事だと思います。
その様な状況に陥らない様、資産形成を進めていくのはとても大切なことだと思います。
ただ資産形成に大きく立ちはばかるのが税金の罠。新NISAを有効に活用して税金から逃れ、効率の良い資産形成を進めたいですね。

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