父の命日だったので墓参りに。
寒くて墓石の掃除が辛い時期ですが、今年は花立ての水が凍っていなかったので、少しは暖かかった様です。(^^)
昨年七回忌だったので、今から7年前。仕事から帰ったら、妻から
「お父さん、入院したんだって」
と言われて、ひと息つく間もなく病院へ。ICUで容体が落ち着いている父を見ながら担当医から病状説明。胸の半分以上の幅に肥大化した心臓のレントゲン写真を見せられ、とりあえず危ない所は乗り越えましたので今晩はもう大丈夫ですと言われ、一般病棟へ。色々と書類にサインをさせられ、やっと落ち着いたなと思い、
「明日も出勤なんだよな」
などと考えながら、うとうとしていると、いきなり看護師さん数名が
「大丈夫ですか!」
と大きな声を上げながら病室へ入って来て眠気が吹き飛びました。
その後、医師に呼び出され
「蘇生措置をして生命維持装置を付ければ命は助かると思いますが、どうしますか?ただ生き延びたとしても、意識が戻る事は無いと思いますが」
と言われ、困惑しました。さっき今晩は大丈夫という話をされていたのに、話の方向が180度変わっています。医学的知識が無い私に、いきなりそんな判断を求められても困るんだよなと思いつつ
「それって一般的に言うと死んだ状態なんですか?」
と訊いたら
「そうです」
との回答。治療の打ち切りを承諾しました。
「ご家族をお呼びしますか?」
と言われたので、夜1時頃でしたが、妻に連絡をして、父と同じ老人ホームに入っていた母を連れて来てもらいました。この時、死亡時刻というのは、医師が死亡診断をした時刻だという事を初めて知りました。職場にも明日から忌引きを貰うと連絡しました。
母と妻が到着し、ベットで横たわる父を見て
「静かに寝ているわね」
と話をしているのを聞いているのが辛く、はやく死亡診断に来てくれないかなと思いながら時間を過ごしました。
人通りの手続きが終わって帰宅しようと病院を出たら、パラパラと雪が舞っていました。薄っすらと積もり出していたので、気を付けなければと原付を走らせていたのですが、なかなか真っすぐに走れません。雪で滑るのかなと思っていたら、何と後輪がパンク。運命的な物を感じました。
7年経っても鮮明に記憶に残っている一夜の出来事でした。
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