2025年5月27日火曜日

大阪万博記念局と交信 - 117.2kg

 昼過ぎ、会社のクラブ局LINEで、大阪万博特別記念局・8K3EXPOと交信したい人がいるかという連絡が入りました。メンバーのNさんが大阪万博に行っていて、これから特別記念局の運用をするとの事です。8K3EXPOは、一度10MHzで見かけた事があったのですが、多くの局が呼んでいたので交信は出来ませんでした。

現在、我が家ではアンテナを常設しておらず、天気が良い日に準備をするという状態。今日は曇りで雨が降りかねない天気だったので運用の準備は出来ていませんでした。それでも聞こえるかだけでも確認しようと思い、一番短時間で準備が出来るFT-818NDというポータブル機にRHM8というアンテナを付けて伝えられた周波数を聞いてみました。しかし聞こえるのはノイズばかり。近頃、日中の7MHzはこんなコンディションが多いので、この時間帯は無理かなと断念しました。

Nさんによると、交信出来たのは、東海、信越地方の局が殆どという事でしたので、私の設備が悪かったから聞こえなかった訳では無さそうです。またリクエストがあれば夕方にもう一回行っても良いよとの事。夕方になるとノイズレベルが下がって国内での交信がしやすくなる傾向にあり成功の可能性は日中より高くなります。それに期待をかけ、急遽、庭で運用環境を整えて待機する事にしました。

設備はFT891M 50WにLiFePo4バッテリー、アンテナはオートアンテナチューナーFT-40に7mカーボンロッドアンテナ。これらと共にキャンプ用の椅子とテーブルを展開。いつもの設備です。ただ周囲が建物に囲まれていて電波が飛びずらく、また垂直系アンテナは打上角が低いため、海外の遠距離局と交信するには良いのですが、近距離の国内はスキップしてしまい、今回の交信にベストな環境ではありません。より良い環境を目指すのであれば、無線機と電源をそのまま開けた公園へ持って行き、給電点を4~5m程度持ち上げたフルサイズ逆Vアンテナを使うのがベターです。ただ、それなりの広さが必要な上、アンテナの両端をどうするかという問題があり、運用実績のある場所が無い現状では、確実に短時間で準備するのは困難なので断念しました。

設備の準備が出来た時点で聞こえて来たのは、距離が200km程度の局まで。500km離れた大阪との交信は厳しい状態でした。

16:25 そろそろ記念局に入るとの連絡がありワッチ開始。

16:28 もう少し時間が掛かりそうとの連絡。コンディションの確認でバンド内全体をワッチ。ある程度出ている局はあるのですが、リニアを焚いている高出力局と関東の近距離局が中心。遅れてくれてかえって有難かったかも。

16:55 これから本当に移動します、との連絡。日中に指定された周波数を中心にワッチ。長話ししている人がいるから、周波数は変更になりそうな予感。

17:08 バンド内ワッチしているけど聞こえてこないと伝えたら、他の人が運用中との事。運用周波数を教えて貰い、その周波数をワッチ。なんとギリギリ聞こえて来ました!

17:14 墨田区に住む他のクラブメンバーHさんから千葉の人と交信しているよとのレポート。女性の声みたいというので、私の聞いている局と一致している様です。比較的近距離も開いている感じですね。ただ万博特別記念局側は開けた場所にアンテナを張って出力100Wか200W。それがこのレベルでしか受信できないという事は、私の波が届くかは微妙な感じです。

その後CQを出して何局かと交信しているので、こちらのコールサインを送ってみましたが取って貰えませんでした。

数分後、特別記念局が聞こえなくなりました。コンディションが落ちて聞こえなくなったか、オペレーター交代で少し時間が空いているのどちらかでしょう。後者に掛けて、暫くワッチを続けました。

17:22 LINEで「終わりました」との連絡。前の女性OPが終わったのか、Nさんの運用が終わったのか判断が付きかねましたが、ひたすらワッチ。

すると私のコールサインらしきものを呼ぶ声が聞こえて来ました。声と話し方が、どことなくNさんっぽい感じです。とりあえずコールサインとレポートを送信しましたが、応答ありません。駄目かなと思っていたら、もう一度私のコールを呼んでくれて来たので、再度応答。するとNさんからレポートが帰って来て交信成立!おそらく通信が出来た時間が1分程度で、その微妙な時間で交信が成立した様です。Yさんからも祝福のメッセージ。久々にわくわくする交信を楽しませて貰いました。Nさんありがとうございます。

同じ周波数を聞いていたHさんにはどちらの交信も聞こえていなかったそうで、交信出来るエリアも相当限られていた様ですね。

スマホを使えば簡単に安定した通信を確保できる時代ですが、今回の様な不確実性の高い通信を、そしてその確率を上げるための工夫をするのが、アマチュア無線の楽しみ方なのかなと思います。


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