今日は長男の中学卒業式でした。コロナ自粛になり家族で外出する事が無くなったのと、写真はスマホで済ませる物ぐさになってしまったため、数年間使っていなかったビデオカメラを充電して、久々に持ち出しました。初期設定は飛んでいましたが、バッテリーは生きていて良かったです。
卒業証書授与の際、名前を呼ばれた息子が「はい!」としっかり返事が出来、それなりに成長してくれたんだなと思えました。
校長先生の祝辞では、海底二万里などの作品で知られているフランスのSF作家、ジュール・ヴェルヌの、
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
という言葉を引用されてお話をされていました。この話自体は良いものだと思うのですが、例えば、永久機関を作りエネルギー問題を解決しようと想像しても、エネルギー保存則の壁にぶつかり実現は困難でしょうし、共産主義に基づく社会を作り、皆が満たされた社会を作るんだといった考えは絵空事に終わったという歴史的事実に想いを巡らせると、必ず実現できるとするのは難しい様に思います。この言葉を現実世界で真たらしめるには、そもそも不適切な想像をするなという何とも皮肉な縛りが必要になるのではと不埒な事を考えてしまった私でありました。
なかなかスピーチというのは難しいです。
卒業式終了後、友達と一緒に写真を撮って中学生活最後の時間を楽しんでいました。クラスのメンバーには迷惑ばかり掛けていた息子ですが、こうやって受け入れてくれる友人を持つ事が出来たというのは、とても有難い事だと思います。こういった友人を持てる事は自分にとっての大きな財産なんだと認識し、大事に育てて貰えればと思います。
また、公立中学校の場合、社会に出た際の進路に大きな開きが出るものと考えられます。ある人は大きな組織に入って安泰な生活を獲得し、またある人は自分独自の技能を伸ばし、社会の中で活躍しているかもしれません。しかし、その一方で、社会に出た瞬間に挫折を味わう人も出るかと思います。この様に大きな格差が出来てしまうと、社会でドロップアウトした側は、なかなか友人として会うのが辛くなってしまうでしょう。そして次第に疎遠となってしまいます。同じ日本という国に住みながら、社会の中で住む層が違ってきてしまうのです。
林修氏がテレビで、同窓会に来る奴は成功している組で、失敗している組は同窓会に来ないと言っていたのを聞いたことがあります。同窓会に出られる組になる様、まずはこれから始まる3年間の高校生活を頑張って貰いたいなと思います。
でも、これで子供たちの義務教育も終了。少し肩の荷が下りた気もしますが、現実にはまだまだ子育てが続きます。モーニング娘。のハッピーサマーウエディングの「アー これからも娘」という歌詞、実に身につまされます。笑
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